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『点鼻薬』って何?点鼻薬のメリットとは?

更新日:2024.01.04

点鼻薬という薬はご存知でしょうか。
「てんびやく」と読み、「鼻に点(さ)す薬」のことです。ここでは、「そもそも点鼻薬って何?」「点鼻薬のメリットとは?」という疑問にお答えします。

目次

QOL向上に活用したい「点鼻薬」

点鼻薬の話『点鼻薬』って何?点鼻薬のメリットとは?

アレルギー性鼻炎やかぜによる急性鼻炎は、「呼吸にストレスを感じる…」「鼻水でティッシュが手放せない…」「鼻がつまってよく眠れない…」など、ご自身のQOL(生活の質)を著しく低下させてしまいます。

 

皆さんはその際に、どのような対処をされたでしょうか?おそらく大半の方々は「薬を服用した」とお答えになると思います。もちろん、ご自身の体質に合致した内服薬は、症状の緩和には有効であり服用すべきですが、よりQOLを高めたい場合は「点鼻薬」の活用も検討すると良いでしょう。

 

点鼻薬とは、鼻腔内にノズルを挿入し、患部に直接噴霧するスプレータイプの医薬品です。まだ点鼻薬をお使いになられていない方々は、「怖い」「痛そう」と抵抗感を覚えるかもしれませんが、点鼻薬の使用には大きなメリットがあるのです。

 

一般的に鼻炎は、鼻腔内の粘膜が腫れることで、鼻水が出たり、鼻腔の通りが悪くなり鼻がつまった感覚を起こさせます。実は、鼻炎による鼻水は「水っぽい」といった特徴があり、鼻水自体が鼻づまりの原因となることは、ほとんどありません。ですから、原因となっている鼻腔内の粘膜の腫れを鎮めることが肝要であり、患部に有効成分をピンポイントで噴霧する点鼻薬は有用だと言えます。

点鼻薬と内服薬併用のシナジーとは?

点鼻薬の話『点鼻薬』って何?点鼻薬のメリットとは?

口から服用する医薬品(内服薬)は小腸で吸収され、血液とともに体をめぐります。そのため「成分を体全体に送ることができる」というメリットを持っていますが、医薬品によっては「効果実感までに時間を要する」「副作用で眠気や口の渇きが出る」といった可能性があります。

 

一方で「点鼻薬」は先述の通り、腫れた鼻腔内に直接噴霧しますので、内服薬よりも「効き目が速い」というメリットがあります。また、ピンポイントで使用しますので、効果は噴霧した患部に限定されますが、全身性の副作用が起こりにくく、内服薬と併用しやすい特徴もあります。

 

ピンポイントでつらい患部に有効成分を噴霧する点鼻薬と、体中に有効成分をめぐらせる内服薬は、互いにシナジーを得やすい医薬品といえます。「つらい」と感じたら、無理せずに点鼻薬と内服薬を併用し、QOL向上につなげたいところです。

 

ここで大切なのが「適切な医薬品を使う」こと。アレルギー性鼻炎やかぜによる急性鼻炎の医薬品は、医療用医薬品(処方せん薬)だけではなく、お近くのドラッグストアや薬局で購入できるOTC医薬品にも多く存在します。

 

点鼻薬は、ユーザーから寄せられた「刺激を少なく」「クール感を得られる」などの使用感のニーズを反映させた製品が登場していますし、ノズルの改良によって以前よりも使いやすくなった製品もあります。また内服薬に関しても、改良によって効果を高めながら1日の服用回数を減らしていたり、副作用を起こしにくい製品も登場しています。

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